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Play By Web『SilverRain』(株・トミーウォーカー)のキャラクター、九堂・今日介のブログ
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最近、結社に入った桧山・写楽さんとのやり取り。たぶん、ふたりはこんな場所で、知り合ったんであろうベンチ。そして、こんなことがあったんだろうという話である。

ここの内容は、先に全文を桧山・写楽さんに確認していただいてます。





校舎前広場の一角にお気に入りの場所がある。
 
生徒がせわしなく動く動線から一歩奥に入ったところにポツンとあるベンチ。
 
そこに今日介は座り、ただ時間を過ごすのが好きだった。
 
すでに先客が居た。
 
彼の一学年上、中学2年の桧山・写楽だ。
 
彼女とは、馬が合う。考え方だったり、思想だったりが、こう議論しても喧嘩にならない相手なのだ。
よく、今日介はそれで、喧嘩に発展し、校舎裏に呼び出されているので、この手合いの人物は珍しかった。まぁ、そのあたりは、今日介の変な我の強さも問題あるんだろうが。
 
彼女は今日も本を読んでいた。いつも、違う本をブラ下げ歩いてくる。昼と下校時に違う本を読んでいる事もあるので、毎日何冊かカバンに入れているのかもしれなかった。
 
る今日介は、写楽に話しかけようと近づき、足を止めた。
 
「図解ハムラビ法典」
 
写楽が読んでいるであろう本のケースが膝に置いてある。そのケースには「図解」と大きく書かれており、彼女の読んでいる本を覗き見ると、そこには血みどろな絵図が彩色豊かに描かれている。
 
ケースを見ると「待望のフルカラー」とも書いてあった。
 
今日介は、180度方向転換し歩き出す。
 
「今日介君」
 
写楽が今日介の名を呼んだ。そして、本から目線を放さず、言った。
 
「明日のBC、頑張ろうね~」
 
彼は、おうと返事すると足早にその場を離れた。
 
――やっぱり、女の子の嗜好はわからない。
 
胸中、そう呟く今日介であった。
 
そして、翌日のBCで、今日介は写楽に、にこやかに背中をどつかれるのである。
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プロフィール
HN:
九堂・今日介
性別:
男性
職業:
学生
趣味:
モノ作り(デザインセンスはいいらしいが不器用なので思い通りにならない
自己紹介:
 中学2年生。
 21でこの世を去った能力者、真壁・慎司の記憶を拾い、世界結界などの存在を知り、その内在する力に覚醒してしまう。

 今は、ある組織の庇護のもと、「魔法使い」になるべく特訓中。


 背が高く中学生に見られない。甘いものが嫌い。不器用だが、モノ作りが大好き。実家の札幌にはレスラーの父と怖い姉三人


ここで使われているイラストの大部分は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、ここブログの管理人が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は管理人に、著作権は描いた絵師さんに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有していますので、二次利用はご遠慮ください。
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